[#7]【ジャンプ動作】床の材質の違いによる床反力の影響
EN-TRAINトレーナーのぱらとです。
この記事ではTwitterでの発信を深掘りしていくことで物理的な本質からパフォーマンスアップを図るお手伝いをしていきます。
取り上げるツイートはジャンプ動作改善のための内容という事で床反力のジャンプへの影響を解説したコチラ。
床反力とは
床反力というのは運動の第3法則に定義される作用・反作用の法則において「床が足(身体)を押す力」を指しています。
床目線で見ると反作用の力は「足(身体)が床を押す力」となり、私達が強く床を押すほど床は大きな力で身体を押し返します。
この時、床と身体はお互いに押し合いますが床は固く動かないので運動の結果としては私達の身体が動くことになります。
身体が動いた結果がジャンプという動きに繋がるというわけです。
床反力の違い
今回取り上げたツイートの肝である床の違いによる反力の大きさの変化はどうして起こるのか?
それは床の硬さの違いによります。
普段私たちがバスケをする体育館の床は一見硬そうに見えますが床下には衝撃を吸収するための空間や緩衝材があるため大きな力がかかると床材が沈んで変形してしまいます。
作用反作用の説明で床は固くて動かないから私達の身体が動くと説明しましたが、厳密には体育館の床だと床の方も身体に押されて変形するのでお互いに動いていて床が身体を押し返す力が弱くなってしまいます。
その点コンクリの床だと体育館の床よりもさらに硬く外力に対して変形に強い物質でできています。
そのため、身体が床を押す力に対して体育館の床に比べて固さを発揮することができ身体を押し返す力がロスされにくいためより大きな反力を返してくれるというわけです。
簡単にまとめると物性が「硬い」方が身体を押し返す力を発揮する物体として「固く」なるので大きな反力を身体に返してくれるというわけです。
硬い⇒hard,stiff、外力に対して強い(対義語:柔らかい⇒soft)
固い⇒solid、形状が変化しにくい(対義語:緩い⇒loose)
床の固いコートでバスケをすると関節がすぐに痛くなる、疲労が溜まるという方は大きな反力を自分の動きに還元する身体操作スキル、姿勢制御スキルが不足している可能性が高いです。
動きに還元できなかった反力は身体の衝撃吸収材である関節の軟骨や靭帯が受け止めることになります。
それが繰り返されれば当然身体の方が先に悲鳴を上げることになるというわけですね。
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