[#33]【基礎身体操作】身体の軸によって違うターンの質
EN-TRAINトレーナーのぱらとです。
この記事ではTwitterでの発信を深掘りしていくことで物理的な本質からパフォーマンスアップを図るお手伝いをしていきます。
取り上げるツイートはLaMero Ballのターン動作を解説したコチラ。
2種類のターン動作
ターン動作を行おうと思った時にターンの仕方としては大きく2種類のターンの仕方があります。
1つ目は接地しているどちらかの足を回転軸としたターンの仕方。
接地した足を基点に同じ側にある足-股関節-肩関節を縦軸して回転動作をすることでターンしていきます。
このターンの仕方は足の基点に対してターンの外側、つまり反対の足が円を描くように動いていくので動作半径が大きくなりDFを揺さぶったり距離的に引き離したりすることがやりやすいターンです。
その代わり、動作半径が大きいこと、軸として回っている部分以外の身体の質量部分が重いので動作としてはゆったりとした動作になりがちです。
もちろん、このターンの仕方でも素早くターンする方法はありますがこの後説明するターン動作に比べると遅い動作になります。
2つ目のターン動作は身体の中心、つまり正中線を回転軸としたターンの仕方。
このターンの仕方は身体の中心を回転軸として回転動作をしてターンしていきます。
このターンは身体の中心が回転軸になるので動作半径としては身体の左右方向に対して均等で最小です。
動作軸が身体の中心になるので1つ目のターンで起きがちな身体が振り回されるという感覚にはなりにくいターンでもあります。
そして、動作半径が小さいことで回転速度としても最速のターンになりやすいです。
その代わり、身体の中心軸はその場からほとんど動かないのでDFを動きの幅で揺さぶるといったことには向いていません。
それぞれのターンの特性を理解して利用することで様々な動きに応用する事ができます。
それぞれのターンの性質を理解すると動きの応用幅が大きく広がる
今回引用したLaMeroのターン動作は2つ目のターン動作の原理を使って動いています。
ドリブルの進行方向としては右サイドに流れていくような動きだったのを急激なターン動作でペイントライン方向に切り替えてDFのJrue Holidayを振り切る事ができています。
この身体の中心軸を使ったターン動作は両足が接地したままだとやりにくいのでドロップのような動作を組み合わせる事で動作のキレ向上に繋がりやすいです。
LaMeroの場合はストップ動作で荷重するタイミングの身体の沈み込みに合わせてこの動きを利用することが多く、ストップをかけた瞬間に方向転換が終わっていてDFが動作を切り替える前に再加速することができています。
動作のイメージとしてはジャンプして空中で回転する動きを落下動作しながらやる感じにすることでLaMeroのようなキレでターン動作することができます。
身体の重心としては動きが少ないターン動作なのでターンした後、再度ターンしたりクロスオーバーやBTLで更に揺さぶりをかける動きに繋げる事もできるので様々なシチュエーションに対応できるよう練習してみると良いと思います。
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