[#38]【基礎身体操作】肉離れ・腱断裂が起きる時の身体の状態

EN-TRAINトレーナーのぱらとです。

この記事ではTwitterでの発信を深掘りしていくことで物理的な本質からパフォーマンスアップを図るお手伝いをしていきます。

取り上げるツイートはアキレス腱断裂時の動きを解説したコチラ。

アキレス腱を断裂する動きとは

バスケに限らず大きな怪我をしないでスポーツを楽しみたいところですが、悲しいことに常に大怪我のリスクと隣り合わせにあるのがスポーツでもあります。

怪我の中でも筋肉・腱の断裂系の怪我は特に大怪我として取り扱われて治療のため手術を伴うこともあります。

今回取り上げた怪我も腱の断裂系に含まれるアキレス腱断裂です。

アキレス腱は身体にある腱の中でも特に強い部位なので断裂してしまった時の代償も非常に大きいです。

適切な治療過程を経ないと運動能力の大幅な低下や私生活動作への支障など大きな影響を与えてしまいます。

そのため、アキレス腱を断裂しやすい動きはできるだけ避けて動けるようにしておきたいとことです。

では、アキレス腱を断裂しやすい動き、というのはどういう動きなのか?

それは腱を大きく引き伸ばした状態で大きな荷重をかけるような動きをすることです。

具体的には足を大きく背屈(つま先を持ち上げる、足首を潰す)した状態で強い力をかけて地面を押そうとすると断裂リスクが高まりやすくなります。

足が過剰に背屈しているので地面を押そうとしても動きとしては蹴るような動きになると思いますが、このような状態で力がかかるとアキレス腱は断裂の危機に見舞われます。

アキレス腱に限らず筋肉や腱は収縮で力を発揮できるのとは逆に引き延ばされながら収縮方向に力を発揮し続けることができます。

つまり、延ばされながらもバネのように縮む方向に力を出し続けることができる性質を持っています。

このような力の発揮は筋肉や腱が伸び続ける限り発生しますが、当然引き延ばされる長さには限界があるのでどこかでほとんど伸びない状態になってしまいます。

もう伸びることができないぐらい引き延ばされた状態で力がかかると実は結構弱い力で切れてしまうのが筋肉や腱です。

輪ゴムを例に説明すると輪ゴムは左右に大きく引き伸ばすことができると思いますが、引き延ばされている途中で輪ゴムを急に強く引き伸ばそうとしても更に伸びるだけですが、限界まで引き延ばした状態で瞬間的に更に引き延ばそうと力をかけるとプツンと切れてしまうと思います。

これが筋肉や腱でも起きています。

アキレス腱は強い部位だが弱くなる身体の操作がある

大きな力が筋肉や腱にかかる場面でも引き延ばされる余裕があり、それに対抗する筋出力があれば瞬間的な大きな力に対抗して筋肉や腱はしっかり力を返してくれます。

しかし、限界まで引き延ばされた状態では大きな力をいなすだけの余力がないので切れるしか選択肢がなくなるため大きい怪我として発現してしまうわけですね。

YouTubeではアキレス腱にフォーカスしてこのような現象について詳しく解説しているので興味のある方は見てみてください。

アキレス腱の腱としての構造の影響についても言及しています。

注意しておきたいのは背屈しなければ断裂しない、というわけではなく、あくまで過剰に背屈すると断裂しやすくなるということです。

どのような動きにしろアキレス腱には等しく大きな引張荷重がかかっていることは変わりなく、それを受けるアキレス腱が耐えられる状態であるかどうかで怪我の有無が変わってくると考えるのが自然です。

怪我をしにくい動きを習得するだけでなく大きな力にも耐えられる身体を作っておくこともスポーツを楽しんでパフォーマンスアップを目指すのには必要ということを理解して普段の練習に取り組んでみましょう。

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