[#41]【ジャンプ動作】1人アリウープがダンクの練習にオススメな理由
EN-TRAINトレーナーのぱらとです。
この記事ではTwitterでの発信を深掘りしていくことで物理的な本質からパフォーマンスアップを図るお手伝いをしていきます。
取り上げるツイートはBronny Jamesの1人アリウープについて解説したコチラ。
ジャンプトレーニングの1つの目標"ダンク"
ある程度ジャンプトレーニングを頑張ってくると身長や腕の長さにもよりますが305㎝のリングにタッチしたり、ぶら下がったりというレベルのジャンプはすぐに到達するので、そうすると見えてくるのがダンクをできるかどうかだと思います。
ダンクをするには最低でも手首が出るくらい跳ばないと、、、なんて話を聞くと思いますが実際にダンクするなら手の平がリングに付く(リングを握り込める)ぐらいの高さまで跳べればギリギリチャレンジ可能です。
ジャンプの到達点としては315㎝程度~という感じです。
ただし、リングにつかまれるぐらいの高さだとボールがリングを乗り越えられないので、この段階で狙えるダンクとしてはボールの重心よりも上に指をかけてリングにボールを流し入れるようなダンクになります。
ダンクの種類としてはティップイン系となるのでNBAなどで見るようなガツンと叩き込むような形は少し厳しい高さです。
こうしたダンクではボールの重心、つまり中心ラインより上に指先がかかることで下方向の力をかけてリングに流し込むようにシュートを決めることでダンクとして見せることができる、という原理になります。
また、跳躍時にボールを持たないので自分のジャンプの最高到達点でボールにアプローチしやすく高さが不足せずダンクの成功率があがります。
ティップイン系のダンクだと片手で押し込む動きがイメージされがちですが、両手を挙げたジャンプの高さが315㎝以上でえあれば両手4本指を使ってボールを支持して押し込むようなダンクの仕方をもあります。
この場合だとそのままリングにぶら下がったりもできるのでよりダンクらしさが出てくると思います。
ダンクするのに必要な高さ
ダンクとしてボールをリングに叩き込むための詳細なスキルについては今回は割愛させていただきますが、330~340㎝まで跳ばなくても十分ダンクの練習はできる、ということが言えます。
そして、これぐらいの高さでティップイン系ダンクを練習するときに重要なのがバウンドさせるボールの高さです。
ギリギリの高さでリングにボールを入れようとするわけなのでジャンプの頂点付近で繊細な動きを求められます。
そうした中でボールが勢いを持つ(大きな運動エネルギーを持つ)状態でコントロールするのは非常に大変です。
できればボールに触れる段階であまりエネルギーを持っておらず簡単にコントロールできる状態で触れたいところです。
空中にあるボールが運動エネルギーを失う、そんな場面があるのか?というと当然あります。
それがバウンドの頂点付近です。
TwitterやYouTubeの他、週刊エントレ#4でもジャンプのスウィートスポットとして解説していますが、物体の空中への投げ上げ動作は頂点付近で運動エネルギーを失い外力によるコントロールをしやすい状況を作り出すことができます。
つまりこの時なら左右前後上下あらゆる方向からの力に対してスッと意図した方向に動かすことができるというわけなんです。
解説では人の身体を対象にボールのコントロールについて話していますが、ボールを対象にした物理的な動きを見てみても実は同様のことが言えます。
そのため、リングに向かってボールを押し込む際にボールのエネルギーができるだけ少なくなるようにパス等することがギリギリダンクを叩き込むポイントになるというわけです。
1人アリウープのコツ
これを1人でやるにはボールを高くバウンドさせる1人アリウープが最適で、ボールの規定圧(50~60%の反発係数)を考慮するとリングの2~2.2倍の高さに放り上げてバウンドさせるとちょうどリングの真上当たりがバウンドの頂点になるのでダンクしやすくなります。
それを少ない力でそっとリングに押し込む練習をすることでダンクの練習として成立させることができます。
当然、更にジャンプ力や身体の操作を向上させて到達点を上げればより楽にダンクできますし、更にレベルの高いアクロバティックなダンクにも挑戦することができます。
ダンクの練習をしてみると分かりますがボールをリングに叩き込むのはきちんとスキルとして練習しておかないと難しいもので305㎝リングにぶら下がれるのにミニバスリングでダンクに失敗するなんて人も出てくるわけです。
今回の内容はダンクをするほどの高さではないタップシュートのアシストパスをする時なども役立つ内容です。
試合中の場面ではバウンドパスでタップの高さに跳ね上げさせるのは現実的ではありませんが、プッシュパスで山なりにパスを出すときに頂点付近でシューターがボールに触れられるようにパスを出せるとシューターはボールコントロールしやすくミスの確率を減らすことができます。
これが、リングより高い位置から落下させる局面でパスを狙ったり、狙いの位置にライナー性のパスを出したりするとボールが大きな運動エネルギーを持った状態でシューターがパスを受け取ことになるのでボールコントロールが難しく外してしまう確率が上がります。
理想的には下からスクープするようにパス軌道の頂点を合わせてあげるとシューターは合わせやすくなるので是非参考にして練習してみてください。
試合中にパスを出すときはDFの位置にはご注意を。
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