[#42]【基礎身体操作】ボールコントロールは手の中で止めない

EN-TRAINトレーナーのぱらとです。

この記事ではTwitterでの発信を深掘りしていくことで物理的な本質からパフォーマンスアップを図るお手伝いをしていきます。

取り上げるツイートはCPのボールコントロールの仕方を解説したコチラ。

試合中にボールに触れる時間はとても少ない

バスケの試合においてボールに絡む時間というのは非常に少なく、平均すると出場時間に対してOF/DF合わせても10%程度というデータもあるようです。

そのためボールに触れない時間帯の動きの方が試合での活躍という点ではとても重要です。

しかし、バスケットボールはボールをリングに相手より1回でも多く通すために四苦八苦する競技です。

つまり、10%の割合でしかボールに触れないとしてもボールに触れる際のパフォーマンスは確実に高めておかなければなりません。

また、ボールに絡む場面の活躍が他の人の印象にも残りやすいので試合全体のパフォーマンスに対して大きなウエイトを占めていると感じていしまう方も多いと思います。

特にドリブルやシュートは得点に直結しやすいので意識的に練習に取り組んでいる方も多いかと。

ドリブルでボールをコントロールする際のポイント

そんな中で今回深堀していくのはドリブルの時の手元にボールがあるときのボールコントロールの仕方についてです。

ボールをコントロールする際、ボールに触れている部分によってボールの挙動を自分の支配下に置くことが良い。

と、そう考えがちですがそうするには大きなエネルギーを必要とするので無駄な筋力も使ってコントロールするような動きになりがちです。

ボールを完全に支配下に置くというのはボールと手が触れている間はボールは手に吸い付くので回転が完全に止まり手と一体化するような状態を指します。

このようなコントロール方法はボールの動く勢いと回転の勢いを全て手で制してコントロールすることになるので無駄な筋力を使う必要がでてくるというわけです。

ボールを完全に握ることができればそこまで大きな筋力は必要としないですが動いているボールをパッと掴んで動かせるレベルの手の大きさでなければできない芸当です。

つまり、ほとんどの方がボールを完全に制するコントロールは効率が悪いと言えると思います。

ではどのようにコントロールするべきか?

というと今回引用したCPのドリブルのように手でボールを受けるが回転の勢いや動きの勢いを殺さずボール自体が持つエネルギーを活かすようなコントロール方法です。

イメージとしては手をカップに見立ててでボールを支える感じです。

手の中ではボールは回転し続けボールの動きを完全に制さず、行き過ぎないように手で支えるような動きになります。

こうすることでボールの持つ動きのエネルギーは残り続けるのでもう一度ドリブルしたり、パスしたり、シュートをしたりと次の動作に移行する際、ボールの持つエネルギーを活用して楽に次の動きに変換することができるはずです。

ボールの勢いを殺さないようにするといっても手の中でボールが暴れすぎては次の動きにスムーズに繋がらないので手の平全体を使って軽い摩擦をかけてあくまで手の中で動き続けるように支えるようにできるとよりコントロールしやすくなります。

次の動作に移行する際は局所的な摩擦力を高めてボールの動きを制することになりますがずっと手の中で完全に支配するのと違って瞬間的にコントロールするだけなので大きな力は不要で無駄は少なくなります。

コントロールミスも低減できるボールの触れ方を習得しましょう

軍手などの手袋をしてドリブル練習をする方法はそのようなボールの動きの勢いを手というカップで受けるための練習としては効率的と言えます。

ボールに触れる部分の局所的な摩擦力に頼ることなくコントロールする術を覚えることで様々なシチュエーションでのボールの触れ方に対してミスコントロールを防ぐことができるようになります。

ボールの勢いを手のカップで受けながらコントロールするということはボール自体にエネルギーが沢山ある方が有利なのは事実なので強いドリブルをつく練習は別途必要です。

強いドリブルをつくには関節の使い方だけでなく腕の筋力も必要になってくるので普段のドリブルからしっかり強くついて、しっかり手のカップで受ける意識をすることでよりコントロールラブルなハンドリングを手に入れることができるようになります。

是非参考にして練習に取り組んでみましょう。

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