[#57]【基礎身体操作】足首を固める本当の意味と重要性

EN-TRAINトレーナーのぱらとです。

この記事ではTwitterでの発信を深掘りしていくことで物理的な本質からパフォーマンスアップを図るお手伝いをしていきます。

取り上げるツイートは垂直跳び世界記録保持者であるkingdacのAnkle Hopからわかる足首固定の重要性について解説したコチラ。

足首は固い方が良いの本当の意味

高くジャンプする、速く走る、素早く制動をかける(ストップする)、様々な動作でパフォーマンスを高い状態にするには足首の状態というのは非常に重要であることを常々発信しています。

エントレの各種SNSをフォローしてある程度の期間が経っている、あるいは過去の発信を遡って見たという方は見覚えが一度はあると思います。

何度も発信するぐらい重要な点ではあるんですが中々うまく本質が伝わっていないと感じる点でもあります。

足首の状態については、フォアフット接地の加速などの動きで"足首は固定する"という言い回しで身体の操作の仕方をSNS上では伝えることが多いです。

しかし、この固めるという言い回しが逆に適切ではない足首の使い方を助長しているということに最近気づきました。

きっかけは対面指導での一幕です。

基礎体力は十分にある方への指導で動きの外見だけ見本を見せてフォアフット接地動作の導入をしてもらったところ、どうにも理想の動きとはかけ離れてしまう。

元々足裏ベッタリの走法の方で元々の動きの癖が抜けないのかなと思っていたんですが、感覚的な部分で擦り合わせを行ったところ足首の固定の仕方に大きな落とし穴がありました。

どのように落とし穴があったかというと足首を固定する、というアドバイスからその方はどんな状況においても足首を同じ角度で固めしまっている状態を作っていました。

つまり、足首を固定するように力みを生んだ状態で身体を動かしてしまっていたということです。

固定する、というと確かに一定の角度にするために必要な部位に力をかけ続けるような操作が必要と感じてしまい一定の出力で常に力んでしまいがちです。

しかし、足首を固定するという身体操作の本質は接地の瞬間、つまり荷重が大きくかかる瞬間に固定する力を発揮させることで床反力を最大限得ることにあります。

力の発揮は一定の力をずっとかけるよりも衝撃や荷重の瞬間にできるだけ短い時間で瞬間的に力を出す方が大きな力のピークを得ることができます。

スポーツ動作においては力のピークが高い動きをする方が結果的にパフォーマンスの高い動きになりやすいです。

その点でこの足首の固定の感覚の違いで大きくパフォーマンスが変わってしまう動きです。

我々トレーナーが言う言葉と受け手のイメージする動きがリンクしないと十分な成果にはつながらない良い例として足首の使い方についてはより分かりやすい発信をしないとな、と感じた一例でした。

足首を固めることの重要性

ここでようやく今回引用したツイートの動画の話になりますが、高く跳ぶためにはフォアフット接地と同様に接地の瞬間の足首の使い方が特に重要になります。

足首を固定し続ける操作をすれば接地の荷重に足首が負けてせっかくの運動エネルギーをロスしてしまいます。

適切に、つまり瞬間的に固めて股関節まで伝えるエネルギーをロスることを減らすことができれば引用動画のようにアンクルホップ的な予備動作のないジャンプでもかなり高さが出せるようになります。

動画でジャンプしているのは垂直跳びの世界記録保持者であるのでこのレベルの連続ジャンプの高さ(70~80cm)を出せる、とは安易に言えません。

とはいえ、一般的にアンクルホップというと30~40㎝程度の連続ジャンプが限界というイメージを超えるアンクルホップジャンプは十分に可能になります。

180㎝95㎏の私の場合、アンクルホップで出せる連続高さは最高で55~60㎝ぐらいです。

到達点でいうと295~300㎝の範囲。

リングには少し届かないあたりまでの高さで連続して跳ぶことができます。

身長/体重比を考えると私よりジャンプに対して有利な方の方が多いと思うので、今回の深堀内容をしっかりと体得すれば身長によっては連続ジャンプでリングタッチやダンクを目指せる方もいると思います。

もちろん助走を付けて跳んだ方が高さは出せますが、連続で跳ぶのは難しいのでリバウンドの場面などでは一発で勝負を決める必要があります。

その点アンクルホップ的なジャンプで高さを出せると一度でボールが取れなくても弾きながら自分の有利な場面でボールを保持するということも可能というわけです。

競技特性的にはコチラのジャンプの方がバスケ的と言えるかもしれません。

そして、これだけの高さを出すには足首固定の正しい方法と各種身体操作を体現する必要があります。

自分の動きはできているのか?気になる方はエントレ公式LINEより指導依頼のご連絡をしてみてください。

今回の内容を参考に練習するだけでもパフォーマンスアップには影響あると思います。

是非参考にしてみてください。

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